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評価:
アラン コーエン
ダイヤモンド社
¥ 1,680
(2005-02)
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この本も、「
人生の答えは自分の中にある」と同じ頃に買って読んでいたはずですから、2年ぐらい前には手元にあったはずです。
しかしまあ....見事にスルーしていましたね。
当時の自分では、通読するのがせいぜいで、メッセージを受け取って染み入らせるには至らなかったのでしょう。
今、改めて読み返してみると、この本全体が「引き寄せの法則」の解説といってもいいぐらいです。
本書では「魅力の法則」と訳されていますが、おそらく英語は "Law of Attraction" ではないかと思われます。
いやまあ....ここまで露骨にというか、ストレートにというか、「The Secret」で見てきたような言葉がたくさん並んでいます。そしてその合間合間には、「神との対話」に出てきそうな文章が織り込まれています。
本書の原版が出たのは1998年ですから、あるいは影響を受けたとしても不思議ではありませんし、いずれにせよ源流をたどると「奇跡の学習コース(A Course In Miracles)」へとつながっていきます。同じようなことが書かれていても、不思議ではありません。
で。「引き寄せの法則」といえば、
欲しい物事、望ましい状態を、100%実現されたものとして、
信頼し、願い、その実現を天の力に委ねる。
そうすると、欲しい物事や状態が手に入る
というものです。
ここで重要なのが、我々人間の「言葉遣い」です。
言葉遣い、すなわち、「思考のあり方」です。
人間何年も生きていると、どうしても「それじゃないもの」「これとは違うもの」を欲しがります。
といいますか、そのような言葉遣いが習い性になります。
「『それ』じゃない」「『これ』とは違う」と宣言した瞬間、我々は「それ」や「これ」を真っ先に天に向けて送ります(あるいは、潜在意識に向けて送ります)。
後から「じゃない」「違う」と打ち消しの言葉を慌てて送っても、既に天(あるいは潜在意識)は、「(欲しくない)それ」や「(望ましくない)これ」を実現するべく作業を開始しています。
時既に遅し。「(欲しくない)それ」や「(望ましくない)これ」が丸ごとやってくるか、後付けの「打ち消し」で多少和らいだものがやってくるか、どちらかです。
「The Secret」でも、このような自らの思考のクセに注意し、まっすぐにポジティブな考えで自分を満たすように説いていますが、そう簡単にはこのクセは直らないもの。
そのための努力は続けるとして、実はもう一つのやり方があるよという提案が、この本にはあります。