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没後15年尾崎はどこへ 消えた反抗心
この「尾崎」とは、1992年に夭折したシンガーソングライター「尾崎豊」のこと。
私よりも3歳年上ですが、今となっては「ほぼ同世代」と考えてよいぐらいの年の差です。
彼が「10代のカリスマ、教祖、代弁者」だのと云われていた頃、
私もちょうど中学から高校にかけての、多感だといわれる時期を過ごしていました。
夜中に放映された、彼のライブを録画して何度も観た記憶がありますし、
「反抗する」姿の裏に潜む繊細さを、愛を綴る歌(詞)に観て取ったこともあります。
高校生の時、尾崎に心酔する(していた?)同級生がいました。
音楽の時間に「自分の好きな音楽を紹介する」タイムがありまして、
やはり彼は尾崎を取り上げたのですが、彼は意外にもこんなことを言いました。
「尾崎はとっとと音楽はやめて、小説とか物書きの方へ行けばいい」
既に彼の行く末(それまでに築かれた「偶像」と、彼の人間としての成長やライフステージの変化[有り体に言えば、大人になり、父親になったこと]とのギャップに、悩み苦しむことになります)を見越していたのでしょうか。
私自身は、彼の「反抗する」姿とは真逆の生き方をしていました。
世間的には「優等生、いい子」に属する方だったと思います。
が、彼の持つ「ピュアさ」「まっすぐさ」「自他のあり方を深く探求する」部分には大いに共感していたと、今にして思います。
で、記事の本題は、「最近の10代は、尾崎のメッセージに反応しなくなっている」というものです。