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評価:
ジョー・ビタリー
¥ 1,680
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1ヶ月ぶりの投稿です。これがおそらく、2008年最後の投稿になるでしょう。
冒頭にご紹介している本は、現在読んでいるもので、これも「2008年最後の一冊」になるかと思います。
現在本業では、来年の仕事始めの日にリリースされるシステムの立ち上げに従事しておりまして、ついこの間まで休日の大半を返上するような日々を過ごしておりました。
幸い、年末3日と年始2日は休みを取れる状況に至りまして、今まで読めずに溜めていた本や見れずに溜めていたドラマの類を消化しつつ、年明けに備えて充電しているところです。
しかし2〜3日前には、「それどころじゃなくなるかも」といった鬼気迫る状態だったのですね、実は。
私が設計を担当した部分が、お客様の環境でうまく動作しないという事態が発生したのです。
一日粘り倒すも結局解決の糸口は見えず。最後は「翌日、プログラムを直せる人の助けを借りて、不具合の調査と手直しをするしかない」というところまで追い込まれました。さらに、万一翌日でケリがつかなければ、年末年始の休みを返上してでも何とか動くようにしろとプレッシャーも上乗せされました。
ただ、私個人は翌日は予定していた休みの日。ここまで半日休暇を挟んで2週間近い連勤になっていましたので、「とにかく休むには休む」と決めていました。
このような状況にあって、私の中で「ふたつの私」がいるのに気がつきました。
ひとつは「このような状況で休んでいられるか。是が非でも自分がこの場にいなければ」と追い込み握りしめる自分。
もうひとつは「これ以上自分が独りで頑張っても状況は変わらない。別の角度から観れる人にいったん委ねてみよう」と手放す自分。
家への道中、「ふたつの私」が揺れ動いているのが判りました。
が、家に帰り着く頃には、ひとつの決断をしていたのでした。
「自分が独り気を揉んでも状況は変わらない。
それなら自分は明日一日を『気分転換、充電の一日』にして、
明後日からか年明けからかは判らないけれど、次に備えよう」
かくして翌日、私は「鉄道博物館」を見物に出かけたのでした。
「いつかは行ってみたい」と思いながら、その実「いつでもいいや」と放ったらかしにしていた場所です。
なぜか「2008年中に行っておきたい。行かないと何だか宿題を後回しにした感じがして、そっちの方がイヤだ」と思えて仕方がなかったのです。
幸か不幸か、博物館の年内開館はこの日が最後。本当にこの日を逃すと、次は2009年にしか行けなくなってしまいます。
お昼頃から3〜4時間。
買ったばかりのデジタル一眼を試すのも目的だったので、展示物をじっくり観るという感じではなかったですが、思いの外楽しむことができました。
しかし夕方近くになっても、仕事場からは何の連絡もありません。
やっばいかな....これは明日は出勤かな....まあ、だったら仕方がない。今日は今日で充実した一日にすればいいんだから。
夕方5時過ぎ、東京に戻ってから私は仕事場に電話を入れました。
そしたら、電話の向こうでリーダーはこう言いました。
「あ、アレですか。直りましたよ。プログラムのバグだったそうです」
「その部分を直して、今は何の問題もなく動いてますよ」
こうして今、私は年末年始の5連休を過ごすことができています。
ここひと月を思い返してみれば、「自分がすべてをマネージしなきゃ」と必死になっていた状態の方が、物事がうまくいかずに滞っていたような気がします。
それと対照的に、自分ができる限りのことをしたあと(←これが前提条件)周りを信じて委ねてしまったときの方が、全体としてはうまく物事が進んでいったのです。
そして、自分の中に頑強に巣くっていた思い込みとも、改めて対面することができました。
「自分がすべてを独力で解決しなければいけない」
「自分は万能でなければいけない」
「他人に物事を委ねるのは、自分が無能だからである」
「そんな自分には存在価値はない」
何と厳しく、何と寂しい思い込みでしょうか。
どこで決めたか判らないこれらの思い込みを、これからも引き続き取り外していく必要があります。
次のような、新しい思いを入れ込むスペースを生み出すために。
「自分は自分のできることを全力でやる」
「その外側は、周りを信じて委ねてしまおう」
「互いを互いに信頼しあえ全力を出し合えるような場を創ることが、自分の有能さや存在価値を証明する」
2008年は、自分で予測していた以上に、大きな肯定的変化が生じました。
特に、自分のビジョンやミッションに対する心構えが大きく変わりました。
ビジョンやミッションそれ自体は変わりありませんが、そこへの道筋に対して自信と落ち着きが生まれました。
「今、自分の目の前にある状況は、すべてビジョンやミッションの実現につながっている。
眼前の状況をニュートラルに受け取り、そこからポジティブな意図を見いだすこと。
自分のやれることに全力で(アソシエイトして)取り組み、同時に周りを信じること。
それらの結果をニュートラルに受け取り、ステップアップのネタを見いだすこと」
こうした心構えが自分の中に定着していくにつれ、自分の限界を高めたり枠を広げたりすることができているなと判りますし、周囲との関係も穏やかで濃いものになりつつあります。
これからも引き続き、自分の(潜在)意識を顕在化し、有為なものを選び取って強化したり、今となっては無為なものを手放していきます。
そうすることで、今得られている傾向を定着&加速させていきます。
そうした意味を込めまして、
このブログのタイトルを「One More Awakeners」に改めます。
# ただし、話数はこれまでの通算とさせてください。
# 私が言葉を綴り続けた証でもありますので。
気持ちとしては、新たなステージへ一歩歩みを進めた、そんな感じです。
これからも引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。