ええと、昨日と今日は、例によって例のごとく、
NLPプラクティショナー認定コース(βコース)のアシスタントでした。
認定コース全体の総決算「アセスメント」を控え、本番に近い形での実習が繰り返されました。
情報収集+スキル決定+スキル実行、で一人1時間。
受講生にとっては初の長丁場であり、初めて「自分で決断を下す」瞬間です。
もちろんそれはもうチャレンジですし、ドキドキもんです。
今回のコースの受講生は、(私の目から見れば)ひたむきな方が多い。
我々先達(トレーナーやアシスタント)から何かしらを吸収しようという意欲も貪欲です。
言うなれば「静かに集い、徐々に勢いを増す炎」のような人たちです。
昨日今日の実習を経て、そんな彼らの「突き抜けた姿」を見ました。
私が密かに望んでいた「はじけ飛んだ姿」を今日、見ることができました。
現時点の自分自身を出し切って、ひとつの限界を超えて、
互いの深い部分を分け合った者同士だからこそ交わせる、
笑顔であったり感情の解放であったり。そんなものを感じていました。
もちろんスキルという点ではいろいろな可能性がある。
しかし、あり方や姿勢は高いレベルにあります。
少なくとも、私が受講生だった頃よりは。
受講生との別れ際、私は「次回、楽しみにしてます」と声を掛けました。
これは100%、心からの気持ちで伝えたつもりです。
かたや、我々アシスタントにとっても、アセスメントは「チャレンジ」です。
私自身の「チャレンジ」は、「フィードバック用紙を3人分書ききること」でした。
2人ないしは3人のカウンセリング実習をアセスメントするのですが、フィードバック用紙は、1枚につき30分程度、3人分だと1時間半で書き上げる必要があります。
過去2回、βコースのアシスタントに参加したときは、本番までの練習で3人分を書き上げることができず、本番でも2人をアセスメントするに止まっていたのでした。
スキルやあり方に関してはある程度の自信を持っていた私にとっては、「3人分書けなかった」ことが数少ない心残りでした。
3人をアセスメントして、3人分の用紙を書ききってこそ、βコースのアシスタントとして「一人前」なんだと思っていました。
昨日の練習では、まだ30分で1枚を書き上げることができず、ヘコみ気味で家路につきました。
# その一方で、今回のコース開始当初よりはペースは上がってきていて、
# 「よし、あともう少しだ」と感じていたのも確かです。
そして考えました。
「30分以内で書き上げることを妨げているものは何だろう?」
テクニック面の問題もありましたが、一番の問題は、
「ひとたび書き付けるものは、常に完璧でなければいけない。
頭の中で完成型ができあがるまでは、筆を執ってはいけない。
完璧で、誰からも合格点をもらえるようなものでなければ、世に出してはいけない」
というビリーフに由来する、書き始めるまでに生じる「身構え」でした。
例えばこのブログの文章ならば、気楽に書き始めることができるのです。
なぜならば、いくらでもやり直しが効くからです。
数文字打ち込んで気に入らなければサクッと消せばよい。
文章の順番も自在に大胆に入れ替えることができる。
世に出せる(!)と確信できるまで、好きなだけ直しを入れられる。
そんな気楽さがあるから、最後に「投稿する」までの間の時間を、自由に、大したプレッシャーもなく使うことができるのです。
しかし、フィードバック用紙は、他人様に渡すうえに、肉筆で書き付けるもの。
私はそのことに対して、必要以上に身構えていたようです。
「ひとたび口に出したことは取り消すことができない。
また、どんなにひどい仕打ちを受けるか判らない。
だから、めったなことでは口を開いてはいけない」
幼い頃から身につけてきた、「話す」ということに対するビリーフと同じようなものを、
フィードバック用紙を書くという場面に持ち込んでいたような気がします。
いや、そうではないんだと。
自分の持つパワーを、「速く書き上げる」ことにも向けたとしたら。
文章力そのものはあると自認しているのだから、そちらはことさらに意識しなくても、
それなり以上のレベルの文章は書けるはずだと信頼できたとしたら。
今日はそれを意識して、練習の場に臨みました。
そしたら....書けました。3枚。
余裕たっぷりとまではいきませんでしたが、時間内には書き終えられました。
本番で3人分のアセスメントができるかどうかは判りませんが、
自分の限界をひとつ超えられたのは確かです。
そのことを認めて、今日は早めに眠りたいと思います。