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評価:
堀 公俊,加藤 彰,加留部 貴行
日本経済新聞出版社
¥ 2,100
(2007-07)
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ついでにこの本↓もご紹介(^^ゞ
「ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法」
(堀 公俊・加藤 彰 共著)
先週の木曜日、久しぶり(たぶん、2年ぶりぐらい?)に、ファシリテーションを伝えるワークショップを行ってきました。
相手は、某看護学校の学生さんと先生の有志。普段の授業に加えて、放課後に「コミュニケーションの達人」を目指すべく、自主的に勉強会を開いている人たちです。
また、NLPマスタープラクティショナーである先生により、NLPの基礎もいろいろと教わっている「強者たち」でもあります。
ですので、アジェンダを作成するに当たって考えたのは、以下3点です。
◎知識だけをタラタラ流して終わりにするのは、彼ら彼女らに対して失礼に当たる(!)。
◎しっかり「体験」してほしいので、できる限り、彼ら彼女らがリアルに感じられる題材を使う。
◎相手はNLPを(少しずつなりとも)学んでいる人たちなのだから、それを生かさない手はない。
そして、私にとっては、次の2つが「大いなるチャレンジ」でした。
*全くと言っていいほど、医療関係の教育機関には「土地勘」がない。そういった場でもファシることができるだろうか?
*NLPのスキルシートは、ファシリテーションの持ちネタとして役立つのだろうか?
できたアジェンダは、大枠の組み立てとしては「ファシリテーションの考え方を取り入れたグループワークを体験してもらう」ものですが、個々のアクティビティや随所の言葉掛けにNLPの要素をふんだんに盛り込んだものとなりました。
一例としては、議論の枠組みを決める「フレーム」として、NLP研究所で(のみ)教わる「カウンセリングメソッドII」の一部を使ってみました。一歩間違えばラポール切りまくりとなりかねない「飛び道具」ですが、自分の考えを整理し、相手の考えを理解する枠組みとしては、使えるのではないかと思ったのです。
あとは、彼ら彼女らが「私という人間」を受け入れてくれるかどうかが気がかりでしたが、私が「素直で、一致した状態で」前に立てば何とかなるだろうと、腹を括って本番に臨みました。
その結果は....
「是非とも続編を!」
「できれば正規の授業として教わりたい!」
こうした声を、複数の生徒さんから直接いただけるほど、好評のうちに終えることができたのでしたヽ(^o^)ノ
何がよかったのかを、当日の生徒さんの反応を含めて振り返ってみますと....
★「論より証拠」で、体験してもらったのがよかった。
特に、ファシリテーション・グラフィックによる「議論の見える化」と、
メソッドIIによる「思考の整理と共有」が、目から鱗ものだったようだ。
自らの意識を問い直すことにつながった人もいたようである。
★自分が、等身大の姿で前に立ち、さらには率直な自己開示をしたのがよかった。
アイスブレイク代わりに、生徒さんに「この人(=私)はどんな人だろう?」
「この人(=私)に質問したいことは?」を書いてもらい、それにその場で答えた。
それが彼ら彼女らと私の心理的距離を一気に縮めたようだ。
★生徒さんのノリがよくなってきたところで、私のプレゼンスを徐々に下げて、
彼ら彼女らが「自主的に活動している」状況を作れたのがよかった。
逆に言えば、ファシリテーションで使うスキルを解説することは、今回はそんなに(ほとんど?)しませんでした。
「それは今後のお楽しみ♪」にしたかったのもありますが、まずは「今まで自分たちがやってきたこととの『違い』(と、できれば『効能』)」を体験してほしかったからです。
それもまた、ポジティブな反応を持ってもらえた要因のひとつかもしれません。
今後本当に、私がその学校でファシリテーション(を含むコミュニケーションスキル)を伝えるさらなる(かつ、継続的な)機会が与えられるかは、今のところ判りません。
が、今回のチャレンジが、私の「ファシリテーター魂」を再び呼び覚まし、「NLPerとしてのスキルとあり方」に自信と確信を与えてくれたことは確かです。
そして、何と言っても大きな(予想外の)収穫だったのは、これからの医療現場を支える人たちの「心意気」に触れることができたことです。
彼ら彼女らがすくすく育って、そのポテンシャルを大いに発揮し伸ばしてくれれば、(人数不足という事実はあるとしても)日本の医療現場は何とかなる、そんな気持ちを持っています。
某看護学校の学生さん&先生の皆さま、本当にありがとうございました。
「これからもよろしくお願いいたします」と言えることを、心から願っています。
以下は私の「野望」を、蛇足っぽく(^^ゞ
★以前、キーワードとして思いついたまま放置していた、
「NLP (Based) ファシリテーション」を、本腰入れて形にしてみます。
★今回は「医療従事者を育てる教育現場」がターゲットでしたが、今後は、
「学校教育現場」や「教師を育てる教育現場(教員養成学部など)」、
さらには行政諸機関(公務員関係)にも活動の幅を広げていくつもりです。
★「ファシリテーション」「NLP」「(我流ですが)コーチング、カウンセリング」
いずれの切り口からでも、何かしらのお力になれると思います(^-^)/